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人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気に楽しく暮らすための知識をご紹介します

「女性は恋をするときれいになる」といわれます。気持ちにハリが出て、毎日がイキイキした生活になれば、心も体も健康的になり、それが目に見えるものとしてあらわれるのでしょう。

恋をしなくても、心と体をイキイキさせてくれるのが「思い出」です。もちろん、悲しい思い出もあるでしょうが、ここでは「楽しかった」「嬉しかった」という思い出を掘り起こしてみましょう。

たとえば、認知症で身内の声にも反応しなかった人が、昔歌った童謡を聴いたら口ずさんだとか、昨日の出来事を思い出せない人が、小学校の遠足や運動会は克明に覚えているといったケースは少なくありません。

生まれてから10歳頃までの記憶に刻まれた「原風景」が心に与える影響は大きいようで、その時期に感動した思い出は、大人になっても忘れられないものなのです。