のどかな田園風景の中、風を感じるトロッコ列車でローカル線の旅を満喫(写真提供:中島さん)

ひとり旅のいいところは、なんでもマイペースで楽しめること。相手がいると、旅先で行きたい場所が違ったり、食事の予算が合わないこともあるでしょう。

シニアになれば、同年代でも人によって体力に差が出てきます。観光名所をガンガン回りたい人もいれば、ゆっくり楽しみたい人もいるので、お互いの希望をすり合わせるのが難しい。

その点、ひとり旅なら自分が食べたいものを食べ、途中で疲れたら、誰にも気兼ねなく休むことができますからね。

ただ、旅先では予期せぬアクシデントに見舞われることもあるでしょう。行きたかった美術館が臨時休館していたり、フラッと入った食べ物屋さんで出されたものが美味しくなかったとか。

若いときなら、そんな経験も旅の醍醐味と感じられたのですが、年齢を重ねたら、旅先での失敗をなんだかみじめに感じるようになってしまって(笑)。以前、ひとりで地元の小料理屋さんに入ったときに、「女がひとりで?」と険に扱われてしまったことがあったのです。

それ以来、泊まりがけで遠方に出かけるときは、誰かと一緒のほうがいいかもしれないと思うようになりました。

ちなみに私の場合、どこに出かけても絶対にはずせないのは、「道の駅」。旅先で「道の駅」に行き倒し(笑)、「この大根、美味しそう! しかも安いし~」と、その土地ならではの新鮮な野菜を背中のリュックに詰め込んで、地元のおばちゃんたちが手作りした漬物や佃煮などをあれこれ見て回るのが至福の時間。

若いときは、地元の市場や道の駅なんてまったく興味がなかったのに、今となってはまるでテーマパーク。旅の楽しみも、年齢とともに変わっていくのだと実感しているところです。