一番ぼーっとできるのは乗り物に乗っているとき。「車窓から外を眺めているだけで幸せな気分になれます」(写真提供:中島さん)

自分も家族も幸せに過ごすために

私と同世代の友人や知人を見ても、家事や仕事はもちろんのこと、老親の介護や孫の世話などで忙しく、「旅なんかしている暇はない」という方も多いように感じます。最近のシニアにとって、楽隠居なんて夢のまた夢(笑)。ですが、日々の生活に追われて忙しい人ほど、ぼーっとできる時間を作ったほうがいい。

とくに、親の介護を背負っている方は、何かとつらいことの多い日常から離れられる時間を確保してはいかがでしょう。

亡くなった父も認知症を患っていましたが、認知症の親に何度も同じことを聞かれるだけで、どんどんストレスが溜まっていきます。長年、そんな相手のお世話を続けていたら、介護をしている側のほうが倒れてしまう。

とはいえ、「自分が家を離れている間に、何かあったら大変」と不安に感じる方もいるかもしれません。私も90代の母と同居しているので、万が一のことがあったときに「やっぱり、そばにいてあげればよかった」と、後悔してしまう気持ちもよくわかります。