「イヤミス」だけれど
<『未来』で黒島さんが演じるのは、親に捨てられ、祖母に育てられた篠宮真唯子。夢を叶えて教師になったものの、過去のある出来事が学校で問題になってしまう。一方、真唯子の教え子・章子(山崎七海、崎はたつさき)のもとに1通の手紙が届く。差出人は「20年後の私」。父と死別し、病気で心を閉ざした母・文乃(北川景子)との孤独な日々を送っていた章子は、その手紙に励まされる。しかし、章子にさらなる困難が襲いかかり――。章子の物語と真唯子の物語が交錯し、絶望と希望が描き出される。原作者の湊かなえさんは、読後、後味の悪さを感じる「イヤミスの女王」と呼ばれている>
湊さんの作品は、「イヤミス」と言われるけれど、物語のラストにかけて心に訴えかけてきます。原作は、貧困や虐待といった子どもに対するつらい描写が多く、「こんな気持ちになることがあるんだ」と思うくらい落ち込みました。
でも、1つ1つのシーンや描写に現代社会へのメッセージ性があって、生きることの過酷さを描きつつ、同時に何か希望が見えてくる。今、社会に伝える必要がある作品だとも感じたんです。
映画では、原作で別のキャラクターが担っていた役割を真唯子が引き受ける形。映画の筋となる役なので、大事に集中力を切らさないように演じて。「私には何ができるんだろう」と考える日々でした。