初の教師役

映画『未来』場面写真
(c)2026 映画「未来」製作委員会 (c)湊かなえ/双葉社 

教師役は初めてです。真唯子は、すごく難しい役。瀬々監督とは、真唯子の優しさや思いを子どもたちにどこまで伝えるのか相談しました。真唯子は、教え子である章子とその保護者である文乃を気にかけていますが、踏み込みすぎず、かといって離れすぎずの距離感を意識しました。

章子の小学生から中学生までが描かれますが、ちょうど大人に近づく繊細な時期。小学校教師の友人も「接し方がすごく難しい」と言っていて。章子をはじめとした生徒役の子とどう向き合えばいいのか不安でした。でも、撮影が始まってからは、子どもとして見るのではなく、1人の人間として向き合うべきだと思うようになったんです。

子どもにとって、教師は大きな存在。私は、学生時代、先生に恵まれました。今でも連絡を取っている方もいます。中学生のころに芸能の仕事を始め、あまり学校にいけなかった時期に、気にかけてくれた先生もいましたね。若い先生だったので友達のような感覚で、下の名前で呼んでいましたし、先生も「結菜」と呼び捨て。今はわかりませんが、沖縄の学校は先生と生徒の距離が近くて、いい環境でした。

高校生になると、仕事で東京にいることが多くなり、沖縄に戻るのは学校の出席日数を稼ぐため。学校では睡眠不足で寝てしまうこともあったんです。先生は「授業を聞いて」と厳しく指導してくれる時もあれば、そっとしておいてくれる時もあって。仕事と学業のバランスを理解してくれていました。