黒柳 本当に素敵で、私もコンサートや舞台衣装などを作っていただいています。出会ってからもう20年以上も経つのね。

田川 思えば不思議なご縁ですね。僕は、子どもの頃から抑圧されるのが苦手で学校に馴染めませんでした。そんなとき、テレビを通してほかの大人とは違う徹子さんを知って、友達になりたいと勝手に思っていたんです。

一度デパートの展覧会で、徹子さんと写真を撮れる企画でお見かけしたことがありました。ビーズ刺繍デザイナーとして、番組でお会いできたときは本当にうれしかったです。

黒柳 初対面のとき、私は「この人とは気が合いそうだ」と思ったの。

田川 お互いコレクション癖がある。話し出すと止まらない。一瞬で好きなものを見つけられる。ゲームでは負けず嫌いなところまで同じ(笑)。徹子さんのお洒落のセンスは、ずっと個性的で素敵。

黒柳 私にとってのお洒落は、「自分らしく」が一番。若い頃は、既製服を染めたりしていました。白いブラウスをまずピンクに染めて着て、青を足して紫にして着て、最後は黒にして。4回楽しむの。

田川 10代の頃、『徹子の部屋』を見ていてびっくりしたのが、「今日着ているのはラクダのシャツです」と。男性が着るカシミヤのベージュの下着にアクセサリーをつけて着こなしていた。

黒柳 ちょっとスカーフを巻いたりしてね。工夫してお洒落に見せるのは、母の影響です。母はなんでもあっという間に染めて、私に着せてくれた。昭和の初めで和装が多かった頃、洋装姿が素敵で自慢の母でした。

綺麗なものを集めるのも好きだったし、そういう美意識は母から教わったんだと思います。母は、晩年はアンティークビーズのバッグをずいぶん集めていました。