写真提供:『愛し、愛され。』(毒蝮三太夫、玉袋筋太郎:著/KADOKAWA/撮影:榎本壯三)

毒蝮 結婚というものは本来、苦しみや辛さが半分になり、喜びや楽しさが倍になる素晴らしいものだよ。そんな結婚生活を送るには、やっぱり根底に尊敬の思いがなければダメだ。

そして、いくら夫婦といえども、他人は他人なんだから、自分とは考え方や価値観が異なることもあるはずだよな。そうしたことに共感したり、あるいは我慢したりしながら暮らしていく。それが結婚というものなんだと思うよ。

玉袋 つまり、俺には尊敬も我慢も、どちらも足りなかったってことですかね?

毒蝮 尊敬がないと我慢もできないものだからな。我慢ばかりになったら長続きはしないよ。我慢というのは相手の体調を思いやったり、「いまちょっと疲れてるな」と思ったら、自分のことはひとまずおいといて、ひと声かけてあげたり、代わりに家事をしたり、ちょっとしたことなんだけど、それが難しいんだよな。

玉袋 こんな事態に陥ってしまったら、もう修復不可能ですかね?

毒蝮 それはもう、これからのおまえ次第だよ。なんだかんだいったって、30年も一緒に暮らしてきたんだろ? 既に子どもは成人したとはいえ、一緒に子育てをしてきたんだろ? それに最近では孫だって生まれたっていうじゃねぇか。

夫婦としてはこれからが面白くなる時期だよ。長年一緒に過ごしてきて、子育ても一段落して、いよいよふたりの時間がはじまるんだ。カミさんにもう一度戻ってきてもらえるかどうかは、これからのおまえの仕事ぶり、生活ぶりにかかっているんだよ。