(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

天下人・豊臣秀吉…ではなく、その弟・秀長が主人公!これまでになかった視点からダイナミックに描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合、日曜午後8時ほか)。兄を支え続けた“もう一人の豊臣”にスポットが当たることで映し出される新たな戦国の世界が話題です。そこで歴史家で作家・評論家の濱田浩一郎さんに、ドラマをもっと楽しむための”ツボ”を解説していただきました。

信長に無断で撤兵した秀吉

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第19回は「過去からの刺客」。

天正5年(1577)8月、織田信長は上杉謙信を討つために重臣・柴田勝家を総大将にして、軍勢を加賀国に遣わします。

それには滝川一益・丹羽長秀・前田利家・佐々成政そして羽柴秀吉という錚々たる武将が従軍していました。

加賀に乱入した織田軍は加賀の方々の村々を焼き払い、陣を構えますが、この加賀の陣において、秀吉は無断で撤兵(陣払い)してしまいます(『信長公記』)。