ミクニは徳利の中身を全てお猪口に空け、ぐいっと飲み干した後、呆気に取られている店員にお代わりを要求した。
そして、青峰達に構わずまくしたてる。
「いい? 耳の穴をかっぽじってよぅく聞きなさい。カロン様はあの超絶キュートなダルマ族をまとめ上げていた超・超エリートなわけ。凛々しいお顔がつよつよだし堅肥りって感じの筋肉質で丸い体も良き良き良きなわけ。キュートなお顔にちょっとブサカワな声が乗ってるのもサイコーなのよ。フィジカルだけじゃなくてメンタルも鬼つよだからあのめんどくさいオジサンだらけのダルマ族をまとめてきたわけでリーダーシップもある最強キャラなわけ、そんな人が、いやカロン様が、黒幕だなんて――」
「……キ、キレ者だからこそ、国家転覆を目論んでいるのかも」
――ああ、バカ、お前。
青峰はツッコミを飲み込んだ。ここはどう考えても傾聴しなければいけない場面だろう。
案の定、ミクニはソニックを激しく睨みつけるが、ソニックも譲る気はないらしい。一歩も退くそぶりを見せなかった。
