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If all you’re doing is casting stones, you’re probably not going to get that far.
(他人を批判するばかりでは、前に進まない。)

【キーワード】
casting stones=石を投げる。他人を批判する

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ネットで炎上して出演辞退。スキャンダルはアメリカでも

日本では最近、芸能人のさまざなスキャンダルが話題になりました。アメリカでもやはりスキャンダルが原因で、出演者が番組や映画を降板するなどの事態が相次いでいます。

かつてと比べてそうしたことが多くなった要因の一つは、過去のネット上の書き込みがいつまでも残ってしまうことにあるでしょう。例えば、Kevin Hartというコメディアンは、2019年のアカデミー賞の司会を務める予定でしたが、10年ほど前にツイッターで差別的な発言をしていたことが明らかになって炎上。司会を辞退することになりました。

こうしたウェブ上の誹謗中傷は、call-out culture(コールアウト・カルチャー。非難する文化)といわれています。Call outは通常「呼び出す」という意味ですが、ここでは「非難する」というニュアンスです。

また、スキャンダルが原因で出演辞退に追い込まれることを、cancel culture(キャンセル・カルチャー)と言います。日本でも、出演辞退や差し替え、降板などがありますね。

最近、オバマ前大統領がcall out culture に つ い て、 If all you’re doing is casting stones, you’re probably not going to get that far. ”(イフ・オール・ユアー・ドゥーイング・イズ・キャスティング・ストーンズ、ユアー・プロバブリー・ノット・ゴーイング・トゥ・ゲット・ザット・ファー)と発言。直訳すると、「石を投げているだけでは、遠くには行けない」。Casting stones には「他人を批判する」というニュアンスがあります。つまり、他人を批判ばかりしていても仕方がない、ということですね。