「大儀であった」と功績をたたえる信長
半兵衛は小一郎に、松寿丸を菩提山城へひそかにかくまうと約束。そのうえで、自ら信長のもとへ向かいます。
信長に差し出した首桶について、「小寺官兵衛が子、松寿丸の首にござりまする」
と報告する半兵衛。
信長は首桶の中をのぞくと、「丁重に葬り、供養させよ」と命じます。
さらに、「損な役目を、よう引き受けてくれた」とねぎらう信長。
半兵衛は静かに、こう答えました。
「むしろ、得をした心持ちでござりまする」
「これまで戦った中で最も手ごわき相手でござった…。そして、最も面白き戦でござりました」
そして「上様。これで、お別れでござりまする」「天下一統のお役に立てず申し訳ございませんでした」と、信長に別れを告げます。
それに対し信長は鋭いまなざしで半兵衛を見据えながら「竹中半兵衛。大儀であった」と功績をたたえたのでした。