森岡 ヘルパーさんが来られるのは、朝食どきですか?

青木 そうね。用意しているときだったり、食べているときだったりいろいろ。食後の薬も飲み終えていたら、「朝ご飯、きちんと食べたわよ。薬も一人で飲んだ!」って威張るの。

でね、ヘルパーさんが掃除を始めると、私は「埃じゃ死にゃしないわよ。お茶飲もうよ」って誘うけど、座ってくれないの。

森岡 ヘルパーさんは仕事で来ていて、1時間とか決まった時間の中で掃除や洗濯をしなければならないから、お茶を楽しむわけにいかないんですよ。(笑)

青木 だって私、いつも一人で食べてるでしょ。一緒にお菓子食べたり、紅茶飲んだりしたいのよ。

あ、買い物はときどきヘルパーさんと一緒に行くのよ。近くのコンビニや、ちょっと先にある八百屋さんにね。八百屋さんの兄(あん)ちゃんとおしゃべりするのも楽しみよ。

森岡 その方は、青木さんが道に迷っているとき私に連絡をくれた(※1)り、荷物を運んでくれたり、いつもお世話になっていて。

青木 ほんと、ありがたいわね。


<ケアマネ・森岡さんが解説 支える側の舞台裏>

(※1)介護保険や社協でサポートしていても、どうしても補いきれないことが起きます。そんなときに頼りになるのが地域の方々。

数年前、青木さんが道に迷うことが増えてきたタイミングで、彼女が立ち寄りそうな場所を訪ねて「青木さんが困っているように見えたら、ここに連絡してほしい」と私の名刺を配って回ったところ、皆さん、それまで以上に気にかけてくださるようになりました。

近所の青果店やコンビニの店員さんにも、何度もお世話になっています。青木さんが元気に町を歩き回っていたころ、近所の方たちとたくさん言葉を交わしていた交流の賜物だと思います。