信長は引退を考えていた?

<「天下一統」を掲げる信長は領土を拡大。将軍・足利義昭を追放し、安土城を建設した。しかし、その支配体制は盤石ではなかった。第25回では古くからの家臣に、信長の近習・森乱(市川團子)と相撲をとらせ、負けた家臣を次々に追放した。理不尽な行動に見えるが、実は家臣たちは謀反の疑いをかけられていたのだ。明確な証拠が出て問題になる前に、家臣の命を守るための信長の判断だった>

追い出された重臣、林秀貞役の諏訪太朗さん、佐久間信盛役の菅原大吉さん、安藤守就役の田中哲司さんたちは、みんな去り際がすごくかっこよかったです。

(『豊臣兄弟!』/(c)NHK)

その場に居合わせた織田家のほかの家臣たちは、それぞれの心情、この状況をどう受け止めようとしているのかがしっかり表現されていました。信長の死後、織田の残った家臣同士がいずれ戦わなければいけない関係性が見えるシーンになっていて、撮影していて楽しかったですね。

<第26回で、賊に襲われた信長は、甥・織田信澄(緒方敦)に対して、土佐の国主・長宗我部元親(磯部寛之)と通じて、賊を手引きしたという嫌疑をかける。その後、長浜城の宴に参加した信長は、秀吉との酒の飲み比べに負けて、信澄を殺さず、放免することを誓う。そして、秀吉と新しい世について語り合った>

第25回の時点から、信長は引退を考えていたと思っているんです。だから、老臣たちを引退させた。じゃあ、誰にあとを任せるか。第26回で信長は秀吉と2人で話をするシーンがあり、そこで「殿と一緒に新しい世界を作りたい」と秀吉が言う。それならもう秀吉に任せられるかもしれないと信長は感じていたんじゃないでしょうか。