空から恐怖の大王が
ノストラダムス(1503~66)はルネサンス期に南仏で生まれた医師で、著述家、占星術師でもありました。実用的な本も書いていますが、予言書といわれている『百詩篇集』は非常に抽象的な四行詩で、ある意味、いかようにも解釈できます。その百詩篇第10章72番に、「1999年7ヶ月、空から恐怖の大王が来るだろう」という一節があり、それが人類滅亡を意味しているのではないかという解釈が生まれたわけです。
グランドクロスに関しては、実際に1999年8月11日にグランドクロスが起こり、日食になることがわかっていたので、そのことを予言しているのではないか、という説もありました。
僕はたまたま、テレビのノストラダムスの取材で南仏を訪れたことがあります。そこでノストラダムスの計算によるホロスコープを見ることがあって、現代のコンピューターでそれを検証してみました。すると、惑星の位置がかなりずれているものもあるのです。とはいえ決してノストラダムスがいい加減だったわけではなく、当時の技術の限界だったのではないでしょうか。いずれにしても、本当に霊感があるならともかく、彼が400年も先のグランドクロスの配置を計算できたとはちょっと思えません。
それにしても、なぜあれほど『ノストラダムスの大予言』がベストセラーになったのか。やはり時代と無関係ではないと思います。