「今、連絡先を交換してください」

その対談の最後に、「もし安田さんを主役に使うなら、山野さんはどんな話を書きたいですか?」と聞かれたんです。その時、私15分ぐらい『平行と垂直』の元となったプロットを熱く語っちゃったんですよ。もちろん配信では、ほとんどカットされました。(笑)
 
でも、話を聞いた安田さんが「本当にこれやりたいです」と言ってくださったんです。しかも「後日、事務所経由で企画書を送ってくださっても、なかなか僕のところに届かないから、今連絡先を交換してください」とまで言われて。

楽屋に置いてあった携帯を、マネージャーに走って取ってきてもらいました(笑)。それで生まれて初めてスターと連絡先を交換しましたね。

そして翌日、本当に安田さんから電話がかかってきたんですよ。「海さん、いつまでに脚本書けますか?」って。

その時2月だったので、「3月いっぱいください」と慌てて伝えたんですけど、仕事が立て込んでいて間に合わなくて。「ごめんなさい、3月までに間に合いませんでした。4月までには」と言って、結局4月に第一稿を書きあげました。

そこからいろんな方に読んでもらって、意見をいただいて。その後、安田さんが紹介してくださった映画の佐藤現プロデューサーも「本当に公開までたどり着けるかわからないけど、僕は面白いと思うので一緒にやりましょう」と言ってくださったんです。そこから、映画として動き始めました。