山野海さん
8月28日から全国の映画館で公開が始まった映画『平行と垂直』。SUPER EIGHT・安田章大さんと俳優・のんさんが、自閉スペクトラム症(ASD)の兄と、カウンセラーとして働きながら兄を支える妹を演じます。同作ではテレビや舞台で活躍するバイプレーヤーの山野海さんが原案・脚本を担当し、安田さんも企画段階から参加。山野さんに、安田さんと映画を作ることになった意外なきっかけや作品に込めた思いについて聞きました(取材・文:婦人公論.jp編集部、撮影:本社 奥西義和)

おんなじ人おった!

安田章大さんと最初にお話したのは、3年くらい前です。フジテレビの『SUPER EIGHTのあとはご自由に』という台本のない即興劇を披露する番組に、同じ事務所の池田鉄洋さんとゲストで出演させていただいて。その番外編として、安田さんと番組のYouTubeで対談する機会がありました。

その時、安田さんから「演劇って何だと思いますか?」と聞かれて。私は、ドラマも映画も舞台も全部そうだと思うのですが、俳優とスタッフとお客様の、全部のエネルギーの交換だと思っているんです。

お客様は俳優の顔を見に来てくださる。でも、本当はそれだけじゃなくて、演じる側がエネルギーを渡して、観客側からもエネルギーをもらって、それが相乗効果で良いものになっていくと思う、と。そういう話をしたら、安田さんが「おんなじ(こと考えている)人おった」って。その場で意気投合したんです。