「別居していなければ」と自分を責めた

それからすぐにマネージャーや警察に連絡しました。後でわかったことですが、夫は死後3日ほどたっていたそうです。肝硬変だったようですが、本人も気づいていませんでした。

夫は一人っ子で既に両親も亡くなっていたので、身寄りは私だけ。だから死後やらなくてはいけないことが多く、しばらく心から泣くことができませんでした。そうしてやることがあるうちは気持ちも張りつめていて大丈夫だったのですが、夫が亡くなって約1年、落ち着いた頃に精神的に来ちゃったんですよ。

実は夫が亡くなる2年前に母が、1年前には私が面倒を見ていた独り者のおばも他界していて、3年連続だったんです。そのせいか、人前では平気でも、一人になると気持ちが沈んでしまって。「夫は、もういないんだ」って。「別居しなかったら」と自分を責めたりもしました。

本当に底なし沼に入っていくようでした。でも今はこれは運命だったんだろうなと思うし、こういう時こそ自分の仕事の活力にしないといけないと思い直して。私の若い頃を知る人がどんどんいなくなっていくのは寂しいですけどね。

幼少期の山野さん(写真提供:ホリプロ)