家族を描く難しさ

『ダーリンは外国人』の続編では、一人息子のトニーニョ君の誕生も描かれた。コミックエッセイは家族のことをどこまで、どのように描くかそのバランスが難しいジャンルだ。

「トニーはなんでも描いていいよって言ってくれますけれど、息子に関しては別。小学校入学を機に彼の感情は描かないようにしましたね」と明かす。

小栗左多里さん
小栗左多里さん

一家は2012年にベルリンに移住。ドイツでの日々は『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し』として作品にまとめたが、「トニーニョがこうしました、とは描くけれど、その時彼が思った事は本当でも、気持ちは変化するものだから触れないほうが良いかなと。読者の皆さんに見守ってもらっている一方で、トニーニョが成長した時にどう思うかはわかりませんから。成長してきたので、もう彼について描くのはやめました」と説明する。

リマスター版は、シリーズ2巻目も出版予定だ。トニー一家の日常を綴った『ダーリンは外国人』シリーズは、ベルリン編を最後に描かれていない。

「もう家族として落ち着いたので、ネタがあまりないんです。今は、漫画家としては20年ぶりくらいにストーリー漫画を描きたいと思って準備しているところ。まだ掲載先は、決まっていないんですが、良いところがあると信じています(笑)」

小栗左多里さんインタビュー後編はこちら

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