雷が鳴ると夫は大忙し!
この日から、旦那は(雷が鳴った時)、とても忙しくなりました。
というのは、そもそも我が家には、雷がとても嫌いなぬいさんがいたからで。(普通のぬいさんは、普通に天候変化が嫌いなんですが、このぬいさんに限っては。ほんっとおに、雷が大嫌いだったんです。雷が鳴った瞬間――このひとは寝室が常在地だったので――、布団の中にもぐり込もうとするくらい、雷が、嫌い。)
しかもそのぬいさんって、しろわに一族の〝しろこさん〞。(このひとは大体寝室にいます。あ、〝この子〞と〝このひと〞って書き分けているのは……その……旦那の当該ぬいさんに対する遠慮の表われです。しろこさんは、別の意味のお仕事ぬいで、〝血糖値〞だの何だの、定期検診で病院に旦那が行く時ではない、もっと他の病気で旦那が病院に行く時、絶対についてきてくれるぬいさんで、旦那の守護をやってくれています。旦那の健康は、しろこさんに守ってもらっています。だから、旦那は、しろこさんには頭が上がりません。敬語使ってしゃべっています。また、しろこさんは、うちのぬいさんの中では珍しい、〝上から目線で〞〝偉そうにしゃべる〞ぬいさんなんだよなあ……。)
雷が大嫌いで、雷鳴ると怖がるしろこさん。
雷が大好きで、雷鳴るとおおはしゃぎになるでっかいミッフィー。
だからまあ、雷が鳴ると、旦那はまず、しろこさんを守るよう他のしろわに一族を配置して、場合によっては(しろこさんがいるのは普段寝室ですから)、しろこさんにお布団を被せたりして、しろこさんを守り。
同時に。雷が好きな兎ぬいが雷を見ることができるように、旦那の部屋の中で、その子の位置を変えて、稲光がよく見えるようにして……。
そして。こんなことをやっていたら。
〝でかミッフィー〞の名前は、いつの間にか、〝シャー〞になってしまいました。
シャー。
いや、これ、雷と何の関係があるんだか判らないんですが。
稲光がある度にこの子、すっごく嬉しそうに「シャー!」って叫ぶんだもん。これはもう、〝シャー〞って名前にするしか、ないでしょ?
