「薬膳カレーランチ」1540円。左から時計回りに、タマリンドで酸味をつけたラッサム、まろやかな味わいのズッキーニ入りココナッツカレー、スパイスの爽やかな辛味が心地よいオリジナルのホロホロ鳥のカレー、トマトべースのナス入りホットチリカレー。手前は、玉ねぎと温海かぶのアチャールとカブの葉のサブジ

オーガニック素材の食べ疲れない薬膳カレー

路地裏に立つ古びた雑居ビルの地下。スパイシーな香りに誘われ扉を開ければ、店内奥の棚には漢方生薬や香辛料の入った瓶がずらりと並ぶ。ここが新橋「らかんか」。夜は自然派薬膳鍋が評判の一軒だが、ランチの薬膳カレーも、インド料理店顔負けの出来栄えなのだ。

メニューは一つ。南インド版カレー定食といった体の“ミールス”のみながら、日替わりカレー3種とアチャール(インドのお漬物)、ラッサム(南インドの酸味のあるスープ)にご飯が付くセットは、かなり魅力的だ。

この6月からカレーのオンライン通販も開始。写真は、左から「トマトのホットチリカレー」702円、自信作の「放牧短角牛スパイシーキーマカレー」1296円、「ココナッツのベジタブルカレー」702円

「野菜系が2種と、肉か魚といった構成にしています」とは、バーやイタリア料理店などさまざまな経験を持つご主人の森田健司さん。そうしたなかで出会った農家から直送される無農薬野菜の旨さに感動、自然派料理に目覚めたのだとか。とはいえ、決してストイックではなく「旨さを追求していった結果の自然派料理だった」そうで、野菜を始め肉や米もすべてオーガニックという徹底ぶりだ。

良姜(りょうきょう)、党参(とうじん)……など20種あまりの生薬を駆使した薬膳スープをべースに、香辛料を調合したカレーは、 辛さよりも身体全体で感じるスパイシーな刺激と香り高さが印象的。免疫力アップにも一役買ってくれそうだ。

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