「親とすごす最後の時間」を自覚し目を背けない

介護中はどうしても自分の時間をつくれなくなります。その状態のままでいると、肉体も精神もボロボロに。介護から解放される「自分のための時間」と「居場所」をつくることが不可欠です。

私の場合は、1日1回自分のためにコーヒーを淹れることと、月に1回アロママッサージに行くことでした。自分の時間は「つくろう」と意識しないとつくれません。そのためには、1日、1週間、1ヵ月の基本スケジュールを書き出して調整しましょう。

【安定期】 は親が要介護4か5となり、ほぼ寝たきりになってしまうような状態。自宅での介護が難しくなり、施設に入所するという選択を迫られます。その過程で次第に割り切りの気持ちが生まれ、親の状態についても受容できる時期。そうすることで、時間の余裕もできます。

【安定期】が長期に及ぶケースもありますが、やがて来る【看取り期】を見据え、「親とすごす最後の時間」と自覚することが、悔いを残さないポイント。親への感謝、謝りたいこと、伝えたいことは、多少でも意思疎通ができるうちに口にしておきましょう。

また、きょうだいなどほかの家族と、親の延命措置などについて話し合う最後の機会でもあります。もし、【混乱期】に決められなかった場合は、この時期に。家族で最後の時間をどうすごすかも話し合っておくとよいでしょう。

【看取り期】は、いよいよ親が死に向かう終末期。多くの場合、介護の始まりと同じく突然やってきます。どんなに介護が大変であっても、やはり親との永遠の別れは悲しく、絶望を味わうものです。

介護で疲弊しないためにすべきこと
▶ 自分や家族にできることを 明確にし、分担する
▶ 親がしっかりしているうちに 意思を聞いておく
▶ 親の残っている能力を活かす
▶ 「自分の時間」「自分の居場所」を確保する
▶ 早めに情報を集める
▶ 介護手帳をつけ、記録を残す