『既婚とシングル、それぞれのホンネは……』(婦人公論アンケートより)

光浦 いま、この場所を楽しいと思えば楽しいんだよね。己次第なのよ。私は昔からずうっと、「早く結婚しなさい」「まだ結婚しないの」と言われるのが、みんなに気遣ってもらえるみたいで実は嬉しかったの。だから昨今、タブーみたいになって誰も「カレシいないの?」とか触れてくれなくなったのが、ちょっと悲しい。ビビらせちゃってるのかなあ。

辛酸 そういう価値観を超越した存在に見えるのでは。だって、誰も叶姉妹に「結婚は?」って聞かないじゃないですか。(笑)

光浦 結婚はわからんけど、相手はほしいですよ。実は、予感はあります。私は何においてもスロースターター。恋愛もこれからだな、という気がしてる(笑)。それにほら、もう知れ渡っているでしょう。私の性格とか、いろいろ。それをわかったうえで近寄ってくる人には期待が持てる!

辛酸 漫画の世界には“スーパーダーリン”がいますよね。スペックが高くて世話を焼いてくれる男性。そういう存在ならいいかも。

光浦 完全に自立してる人じゃないとね。で、家事は半々。

辛酸 あと、体臭がひどくない人がいいですね。

光浦 私は足音が静かな人。とにかく静かに暮らしたいから。

辛酸 お金がなくてもいいから自由を認めてくれる。これ重要です。

光浦 ……と考えるとさあ、自立した女性と暮らすのが一番ラクなんですよね。自分で家事もできるし、決断力はあるし、病気でもヒーヒー弱音を吐かないし。やっぱり女性だな。男はいらないなあ。

辛酸 でも、女性って比べ合ったりする生き物だから、なかなか完璧にお互いを認め合う友達って難しいのかもしれない。

光浦 そうか、じゃ異業種で(笑)。私が将来作る予定のコミューンに集まって、みんなで助け合って生きていこう。そしたら楽しいよね。でも年老いた女ばっかり集まって、年金も少ないしどうするんだろ。

辛酸 差し入れが送られてくるんじゃないですか。

光浦 ……それ、めちゃくちゃ宗教っぽくない?(笑)

辛酸 ある意味、宗教が一番寂しくないのかもしれませんよ。私は周りの人を平和にする波動を出せるように、頑張ろうと思います。