「子どもの頃は、400年といえばすごい昔に感じていたけど、歳を重ねれば重ねるほど、400年前なんてたいして昔じゃないな、と感じるようになった。」

歴史書こそ新しいものを読むべき

僕も60歳になりました。子どもの頃は、400年といえばすごい昔に感じていたけど、歳を重ねれば重ねるほど、400年前なんてたいして昔じゃないな、と感じるようになった。だから、ますます歴史が身近に感じられるんです。

僕の場合は、お話ししたように中世城郭が歴史への入り口でしたが、入り口はなんでもいいんですよ。たとえば自分の名字や、ご先祖のルーツ。あるいは、住んでいるところの地名。

最近は若い人や女性にも、歴史好きが増えました。なかにはゲームやアニメから歴史に入る人もいるみたいだけど、どこからでも入れるのがいいところだと思います。

ここのところ刀剣も人気で、展示会などに行くとすごいですよ。以前はガラガラで、おじいさんばかりだったんですけど、今は若い人も増えてかなり混んでいます。

最初に言いましたように、歴史研究は日進月歩。今、リアルタイムでどんどん新たなことがわかっているので、興奮できる時代です。だから昔の歴史書はあまり役に立たない。ちょっと矛盾するようですが、歴史書こそ、新しいものでないと意味がない。僕なんて、どんどん歴史書を買うものだから、落語関係の資料の量をはるかに超えてしまいました。さすがにちょっと反省しています。(笑)

ちなみに私事ですが、2016年からテレビ番組『笑点』の司会をやらせてもらっています。司会をやって何がよかったかって、全国の皆さんに顔を知っていただいたこと。地方での仕事があると、数時間早く現地入りしてその地域のお城を訪ねるのですが、私有地の場合も多い。でも皆さん、「あっ、昇太さんですね。どうぞどうぞ」と入れてくれます(笑)。これぞまさに役得ですね。

落語の公演で全国に呼んでいただき、少し早めに行って好きなお城を見て、お城を通してその土地の歴史を知り、その知識が高座のお喋りにも役に立つ。僕の中では、仕事と歴史がうまく回っています。


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