「胃弱」を遠ざける食事と生活習慣

胃腸をいたわる食べ方と生活習慣を紹介します。よく整えて年末年始に備えましょう

 

胃を整える食べ方

●よく嚙んで食べる

1回の食事の量が多かったり、よく嚙まずに早食いしたりすると、胃腸に負担がかかります。「消化しやすいよう、食事はよく嚙んで、ゆっくり食べることが大切です。腹八分目を心がけましょう」(神谷先生。以下同)
●1日3回規則正しく食べる

朝食を抜くなどして、1日2食の人もいますが、不規則な食べ方はかえって胃を荒らす原因に。「空腹時間が長くなると、胃がからっぽのまま胃酸が分泌されるので、症状が出やすくなります。とくに胃弱の人は、1日3回きちんと食べることをおすすめします」
●高タンパク質高脂質のものを続けて食べない

塊肉など高タンパク質のものを食べると、タンパク質を分解するために胃酸が大量に出てしまい、胃痛や胸焼けの原因に。揚げ物など高脂質のものも、脂肪分が胃に停滞して消化の流れが悪くなり、胃酸の分泌過多を招きます。「夜、ステーキや揚げ物などの高タンパク質・高脂質のものを食べるときは、昼食や翌日の食事を軽めにするなど、前後で調整して胃腸を休ませて。とくに年末年始でごちそうを食べる機会が増えるこの時期は、胃を刺激するアルコールをほどほどにしましょう」
●消化・吸収のいいおやつを選んで

「適度な間食は問題ありませんが、選び方を工夫したいもの。クリームたっぷりのケーキなどは避け、消化によいものを摂りましょう」胃腸にやさしいゼリーやヨーグルト、プリンなどがおすすめです。