ストレスを抱えがちな人に多い機能性ディスペプシア

ストレスを抱えがちな人に多い機能性ディスペプシア40代以降の女性は、女性ホルモンの減少による胃腸のトラブルにも注意が必要。

「胃の働きは自律神経によってコントロールされていますが、ホルモンバランスが崩れると自律神経が乱れて機能が低下し、胃もたれや胃の痛みが起こるのです」

こうした症状が慢性的にあるにもかかわらず、検査をしても異常が見つからないという疾患を機能性ディスペプシアと呼びます。

「機能性ディスペプシアの主な原因は、心身のストレスです。更年期以降の女性は、加齢により胃腸の動きが弱りやすいうえ、女性ホルモンの減少にともなって身体は変化し、疲労や心身のストレスを抱えている人が多い。そのため機能性ディスペプシアと診断されるケースが目立ちます」

とくにコロナ禍でストレスフルな今は、こうした症状に悩む人が増える可能性も考えられます。

「機能性ディスペプシアは、薬物療法のほか、食事や生活習慣の改善が主な治療法になりますが、まずなによりも、ストレスを溜めない生活をすることが大事でしょう」

年末年始は、ついつい暴飲暴食しやすく、胃腸トラブルが起こりやすい時期でもあります。食べ方を工夫したり、生活習慣を見直して、胃腸を守りたいものです。具体的な方法は、次のページから紹介しましょう。