胃腸の働きを妨げない暮らし

●おなかを冷やさない

「冷えは、胃腸の動きが落ちる原因に。ふだんからおなかを冷やさないよう心がけたいですね」腹巻きや湯たんぽを活用して、あたたかく過ごしましょう。
●便秘予防が胃腸の働きを助ける

腸に便がつまっていると、胃腸の働きが悪くなるといいます。「便秘が原因で逆流性食道炎になる人も。便がつまると、胃が腸からの圧迫を受け、食道への逆流が起こりやすくなるからです」便秘予防におすすめなのは、腸を適度に刺激する腰をひねるようなストレッチと有酸素運動。ごぼうや人参、大根などの根菜類で食物繊維もしっかり摂りましょう。
ウォーキングしながら腰をひねる動きを15分程度行うとよい
●睡眠をしっかりとる

胃の働きをつかさどる自律神経は、睡眠と密接に関係しています。「胃腸を整えるには、とにかく休養が基本。睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、胃の不調を招きます。まずは、睡眠をしっかりとることが大切です」
●胃の痛みが続けば受診を

「鈍い痛みや胸焼け、食欲不振などの症状は、食事や生活習慣の改善を行いながら、2週間ほど様子をみてもいいと思います」市販薬を服用するのもひとつの手です。それでも症状が改善しない、食事のたびに不調を感じる、みぞおちのあたりに鋭い痛みがあるなどの場合には、医療機関を受診しましょう。