全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)
《 お悩み 》
「まわりの意見を素直に受け入れられません」
リーダーと同じAB型です。そのせいか、職場のみんなが同じ意見でまとまっていても、私だけが正反対の考えを主張して孤立してしまうことがよくあります。まわりの意見に合わせたほうが人間関係がうまくいくとわかってはいるものの、どうしても自分と違う考えを素直に受け入れることができません。自分の感覚に素直なまま、孤立せずにやっていくにはどうしたらいいでしょうか。(44歳・会社員)
《 酒井さんの解答 》
言葉は背景によって変わる
まず、AB型が原因じゃないよね。(笑)
純烈で僕の意見は、あなたと同じく孤立しがち。でも、だからこそその意見が通る土壌が、純烈というワールドにはある。僕は、純烈を始める前から自分とは違う考え方を精一杯取り込み続けてきた。その結果生まれたのが僕の意見というわけ。
だから、「まわりの考えを聞いたうえでリーダーは答えを出してきている。それならば楽しみにしようじゃないか」と思ってくれている、ということ。
同じ言葉でも、その背景によって意味合いは変わるんだよ。それは、酒井一圭という人間に対する安心と信頼によるのかもしれない。だから、自分の意見が通らないフラストレーションが根っこにあって、まわりの意見が受け入れられないというのであれば、まずは徹底的にみんなの意見を聞くべき。
仮にあなたが、僕と同じく少数派で非常に個性のあるAB型なら、そしてその個性を武器にしたいのなら、誰よりも下に自分を置いて、みんなの意見を聞き、献身的な行動を10年は続けて地盤を作っていかないとダメ。人を動かしたり、人に納得してもらったりするのって並大抵のことじゃないんだよ。だから意見とか個性うんぬんの前に、仲間たちと本物の信頼関係を築くべきだね。