家族を悩ませる老親あるある& 対処法

子どもが腹を立てがちな親の言動をピックアップ。行為の背後にある理由と、どのように対応すべきかをアドバイスします

 

●物を捨てずに溜め込んでいる

【理由】
もともと「もったいない精神」で物を大切にする世代。若い頃は片づけられた人でも、老齢になると物を整理する気力、体力がなくなります。さらに最近はゴミ分別が複雑なので捨てるのが億劫に。

人が訪ねてくる機会が減ったことで、家の中をきれいにしておかなければという意識が薄くなるのも原因のひとつ

【対処法】
まずは「絶対いらない物」を聞いて、一緒にコツコツ片づけましょう

 

●すぐキレる。人の悪口ばかり言う

【理由】
体が思うように動かない、世の中の流れについていけない──。高齢になると気が滅入ることが多いもの。一方で自尊心があり、衰えた自分を受け入れられずフラストレーションが溜まります。グチや悪口が増えるのはそのため。

また、理性を司る脳の機能も低下するので、怒りを抑えられずキレやすくなるのです

【対処法】
時には親のつらさを聞いてあげるなど、ストレスを軽くする配慮を

 

●周囲への気遣いがない

【理由】
道の真ん中で立ち止まったり、列に並ばずわれ先に電車に乗ったり。周囲への気遣いがなくなるのは、注意が自分のことだけに集中し、周りの情報を脳が処理できないから。若者でも歩きスマホをしているとき周りに注意を払わなくなるのと同じです

【対処法】
「ゆっくり行けばいいよ」と声をかけるだけでも親は安心し、落ち着いて行動できます