●便利な家電を勧めても拒否する

【理由】
若者はネットなどで商品を比較検討できますが、高齢者は大量の情報を処理するのが難しく、これまでの経験が選択の基準になるので新しいものは敬遠しがち。「家電は△△に限る」となじみのブランドで決める人も。

【対処法】
最新家電は操作が複雑で、ボタンひとつで動く単純家電に慣れた高齢者にはハードルが高いのです。かえってストレスになるので無理に勧めないで

 

●家事が雑になってきた

【理由】
掃除や洗濯などの家事が雑になっていく要因として考えられるのは、段取りを考えながら行動に移す「遂行機能」を司る脳の前頭葉の衰え。それとともに「家事は面倒」と思うようになり、意欲が低下します。

視力が落ちて汚れが見えていない可能性も

【対処法】
親は親なりに、衰えた機能に適応した暮らし方をしているのです。優しく見守り、フォローして

 

●昔の自慢話ばかりする

【理由】
強い感情をともなう出来事ほど記憶されやすく、また思い出しやすいため、脳の処理能力が衰えた高齢者は、若い頃の出来事を繰り返し話しがち。昔の自慢話を何度もするのは、それを伝えたいから。

また「この話はウケる」とわかると、ますます大げさに話すことも

【対処法】
話したい、注目されたいのは生きる意欲がある証拠。「すごいね」と相槌を打ちながら聞いてあげましょう