「タフな男という役柄に説得力を持たせるため、筋トレと食事で入念に体づくりをして臨みました」
2013年のデビュー以来、話題作への出演を重ねて着実に存在感を増してきた竹内涼真さん。今、初挑戦となるミュージカル出演を控え、トレーニングの大切さを痛感していると言います(撮影=小林ばく 構成=上田恵子)

ギリギリの現場から吸収したこと

あらゆることが変化した2020年から2021年にかけて、撮影の現場も様変わりしました。21年3月、主演を務めたドラマ『君と世界が終わる日に』がクランクアップを迎えたのですが、半年に及ぶ撮影を無事に完走できたことにホッとしましたね。コロナ禍で制約があるなか、スタッフのみなさんの尽力で、僕ら役者陣はのびのびと芝居に打ち込むことができた。素晴らしいチームに巡りあえたことに感謝しています。

走って、闘って、傷だらけになるシーンが多かったのですが、その前に撮影した「太陽は動かない」シリーズもそうでした。けれど、以前から本格的なアクションに挑戦したかった僕としては願ってもない状況。タフな男という役柄に説得力を持たせるため、筋トレと食事で入念に体づくりをして臨みました。

アクション映画で大がかりな撮影をする際、演じる側はちょっと試されている気分になります。ベテランのスタッフたちに「こちらは準備できた。さあ好きにやってくれ!」と言われている気がして(笑)。「太陽〜」の時も命懸けのシーンが何度もあったのですが、あそこまで完璧にセッティングしていただいたら、怖いとか言ってる場合じゃない。やるしかないんですよ。

でもそういうギリギリの現場を経験したからこそ、いろいろなことを吸収できたし、自分なりに成長を感じられるところまで行けたのだと思います。