全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)
《 お悩み 》
「ペットの《ママ》と呼ばれると腹が立つ」
子どもを授かることができず、心に傷を抱えています。そのため、飼っている猫の動物病院で「〇〇ちゃん(ペット)のママ」と呼ばれると、イラッとしてしまうのです。ペットは家族の一員ですが、母親と子どもという関係ではありません。でも、その苛立ちをそのまま獣医師に伝えるのも変なのはわかっています。センスのある、やんわり優しい返し方はないでしょうか?(49歳・農業)
《 酒井さんの解答 》
名札をつけたらどうでしょう
胸に名札(あなたのだよ!) をつけるのはいかがでしょうか。
あなたがケイコさんならケイコ、ヨシコさんならヨシコと、たとえば猫のイラスト入りのワッペンに自分の名前を書いておくわけ。
この方法であれば、やんわり優しく「私のことは名前で呼んでくださいね」というメッセージをお伝えできるんじゃないでしょうかね。
たぶん獣医さんも、「ママ」ではなく名前で呼んでくれますよ。純烈の握手会でも、「おばちゃん」とか「マダム」じゃなく自分の名前を呼んでほしい方は、お名前ワッペンをつけていらっしゃる。
さらっと自然に胸元にワッペンが貼ってあると、「なに? 名前ケイコなん?」みたいに聞いてみたくなったりするしね。
あなたが子どもを授かれなかったことを、当然のことながらその獣医さんは知りません。だからといって、突然「実は私、子どもを授かれなくて……」と説明されても、獣医さんとして「???」でしょう。
そのうえ「先生にママと言われるたびに心の傷が痛むんです!」と直球で言われてしまったら、動揺して、猫の病気を治すという本題を忘れてしまうかもしれないので、ご注意を。