『純烈 人生相談室ー僕のお腹で、泣けばいい』(酒井一圭:著/中央公論新社)

グループを引っ張っていくにあたって、子どもに対してもそうなんですけど、メンバーに、「教える」というより、自分が積極的に失敗したりボケてみせたりすることはあります。

人前で表現することって、怖いですよね。どこまでボケていいの、ダメなところ見せてもいいの? って。だから俺が一番にダメなところを見せる。それを見て安心したり、真似をしてほしいというか、挽回の仕方も見てもらいたい。

俺がメンバーに怒るのは失敗した時じゃなくて、ボケたメンバーや何か仕掛けたメンバーを拾いにいかなかった時。仲間が何かやってる時に棒立ちしてるヤツは、やっぱりダメだと思うんです。

 

「ミーハー感覚」が原動力

もっとも、僕の言うことを鵜呑みにしないでほしい、とも、みんなに言ってます。だって僕はと言えば、ただの女性週刊誌好きのミーハーが「純烈」に化けて芸能界に潜入してるようなものですから。紅白では、出場者がスタジオで一堂に介する時は、頼みこんで一番奥の上段に行かせてもらって「うわぁ、あの人とあの人が喋ってる〜」とか純粋に楽しんでいました。