改葬の手続きは出入国の手順に似てる?(写真提供:写真AC)

親族の合意を得ることが必須

パスポートの入国スタンプに当たるのが「改葬許可証」。これを取得するために、移動先の墓地管理者と、元の墓地管理者から必要な書類を発行してもらい、役所に申請する、という流れです。

改葬にあたっては、親族の合意を得ることが必須。何代も受け継がれてきたお墓だと、納められた遺骨の数も多く、その分たくさんの親族が関わっているためです。全員の合意を得るには多大な労力を要し、結局改葬を諦めたという例も耳にします。

また、寺院境内墓地の場合、改葬はお寺との檀家関係を終えることになるので、新たなお墓を探す前に改葬の意思を伝え、承諾を得ておきましょう。

改葬先では新しくお墓を建てるときと同様の費用がかかり、同じ墓石を使うとしても運送代が必要です。法要の際にはお布施をお渡しすることもあります。