「名物おじさん」の存在感
東急の質疑応答では「渋谷やたまプラーザばかりにお金をかけないでうちの駅も」という東急沿線住まいの株主たちの「我が駅」愛が印象的でした。東急の株主総会は何度か出席していますがいつも品が良く、荒れたのを見たことがありません。これも松濤から流れてくる気のおかげでしょうか。
株主総会の質疑応答では「名物おじさん」が登場して、場を盛り上げたり掻き回したりがありがちです。名物おじさんの中には壇上の役員から名前を憶えられていて「一年ぶりですね○○さん」と挨拶されている人もいます。総会を掛け持ちして存在感を示すおじさんもいます。議長に「退場」と言われて、連れ出される人を2回見ましたが、同じ人でした。「あの人どこにでも現れる」「常連さん」「株いっぱい持ってる」と株主たちにも知られた有名人。あの人は今ごろどうしているのでしょう。寂しい思いをしているでしょうか。それとも自粛要請無視して行ってるのか。そっちか。
コロナ禍が落ち着いたら、お土産の復活はなくとも、株主総会にはまた行きたいです。でもこれからはオンラインが主流になるかもしれませんね。
私自身は、株主総会で一度だけ質疑応答に参加しようとしたことがあります。それはサッポロホールディングスの株主総会。サッポロは『満天☆青空レストラン』という番組の筆頭スポンサーで、この番組を我が家は毎週欠かさず見ています(7/3は特番で放映なかったけど)。
その番組のクライマックスで、サッポロビールで乾杯するシーンの「乾杯メニュー」が、しばしば「ビールに合わない」と問題になるのです。ええ、我が家で。
ビール飲むのに何故、チャーハン? 何故、どんぶり? その前に肉も魚もあったのに、何故ビールを飲むときになって米なのか。ほら見ろ、一口飲んでそのあとビール減ってないじゃないか。サッポロは筆頭スポンサーとして、「もっとビールが進む乾杯メニューにしろ」と、「〈乾杯をもっとおいしく〉するメニューにしろ」と言うべきではないか。
と、挙手しかけたのですが、突然、以下のごとく閃いて手を下ろしました。
ひょっとしたら、若者のビール離れが進んでいる昨今、お茶がわりに米と一緒に飲んでもらう新しいビール文化を作ろうとしているのかもしれない。
ビールに米は合わないという私の考えの方が古いのかもしれない。
真偽は不明ですが、いずれにしても指名されなくて良かったです。