生徒の中の、組の「長」

「組長」って聞くと え?と思われる方もいらっしゃると思います。
宝塚には「花 月 雪 星 宙」と5つの組があります。
宝塚では我々団員を「生徒」と呼びます。
各組に舞台の「主役」を務める「トップスター」なる者がおり、
その他に管理職を任される「組長」と「副組長」というものが存在します。

基本的には宝塚は年功序列の世界ですので
管理職を務める者は組の中の1番上の者が担います。
つまりは組の長「組長」となるわけです。

退団してすぐのポートレイト(写真提供:越乃さん)

Wikipediaによりますと
「宝塚歌劇団における組長は、組役職のひとつであり、通常は組の最年長者(宝塚歌劇団では実年齢ではなく在団年数が長い者を指す)が選ばれる。舞台経験が豊かで、統率力のある生徒が任命される」
とあります。

私は、1993年に第79期生として入団、このお話を受けた2008年時点ではまだ15年目。

「組長」の項目に何一つ該当しない私に
なぜか突然管理職の命令がくだったのです。
私の上にはまだ上級生がいらっしゃったなかでの、異例の出来事でした。