「演歌や歌謡曲が、同世代の人にも今よりもっと気軽に聴けるジャンルになってほしい。その架け橋になるのが僕の大きな目標です」

演歌を受け継ぎつつ、新しい試みも

よく「演歌と歌謡曲ってどう違うの?」と聞かれることがあります。僕自身は「こぶしが入るのが演歌、入らないのが歌謡曲」と思っているのですが、どうでしょう? あとは歌のテンポは演歌のほうが遅め。歌詞の内容も、演歌はハッピーエンドより悲恋というイメージ。また演歌は古き良き日本の文化を伝え、この先もずっと残り続けるものを題材にしているのかなと思います――というような講義を、じつは大学4年生のときに、明治大学でさせていただいたことがあります。

講義のテーマは、ずばり「演歌について」。当時は僕自身も学生だったので教壇に立つのは不思議な感じでしたが、同世代の方と演歌について意見交換できるありがたい機会と思い、やらせていただきました。大学生の皆さんと「演歌にどんなイメージを持っているか」「どうしたら幅広い層の方に聴いていただけるか」などのディスカッションもでき、貴重な経験になりましたね。

これは僕の夢ですが、演歌や歌謡曲が、同世代の人にも今よりもっと気軽に聴けるジャンルになってほしい。その架け橋になるのが僕の大きな目標です。受け継ぐ部分はしっかり受け継いで、今風に変えられる部分は変えて。僕の友人も、僕のデビューを機に演歌を聴いてくれるようになったので、若さを活かして柔軟に世代を超えてアプローチできたらいいですね。