不調8【高血圧】

女性ホルモンが減少することで血中の悪玉コレステロールが増加し、血管が劣化。加齢で動脈が硬くなり、血圧が上昇しやすくなるうえ、詰まりやすくなることで動脈硬化が進行。

心筋梗塞、脳梗塞、腎障害、動脈瘤などのリスクが高まります。
生活習慣の改善で血圧を正常に近づけて(イラスト:毛利みき)

《高脂血症もあると血管リスクは赤信号》

血管は、いわば「年齢のぶん使い続けた水道管」。高血圧は、水道管に高圧の水流を、高脂血症(脂質異常症)のほうはドロドロの水を流し続けるというイメージ。そのうち詰まったり破裂する危険を抱えていることがわかると思います。

健康診断で高血圧や高脂血症を指摘されたら、かかりつけ医に相談して食事の改善や運動習慣を始めましょう。ただ、どちらも体質や遺伝にかかわるため、なかなか数値が下がらないようであれば、降圧薬やコレステロール、中性脂肪を下げる薬を服用することをおすすめします。

高血圧はまずは正常値に近づけることが先決。生活習慣の改善により順調に下がれば、薬を減量したり、やめられる可能性があります。水道管と違って、血管は取り換えが利きません。大切な血管を守るため、適切な治療を受けましょう。