不調9【うつ】

中高年期は、自律神経をつかさどる視床下部をはじめとする脳の働きが低下し、心の若さの源である性ホルモンが減少。

また、家族関係や生活環境の変化による喪失感などが重なることでうつ状態になりやすいといえます。
不眠感が続くようなら注意が必要(イラスト:毛利みき)

《心の不調は、まず、かかりつけ医に相談を》

以前は好きだったことに急に興味がなくなる、何をしても面白くないといった症状は、うつの典型的なサインです。眠れない、眠っても疲れがとれない、寝た気がしないなどの不眠感は、うつ症状の兆候でもあるので注意が必要です。

メンタルクリニックや心療内科に行くのは抵抗があるという方は、かかりつけ医に相談するのもおすすめです。睡眠導入剤の服用で夜ぐっすり眠れると元気になるケースもあります。どうしても専門医の受診が必要であれば、かかりつけ医に紹介してもらいましょう。

またうつ病に似た症状であっても、パーキンソン病など別の病気の場合もありますから放っておかずに受診することが大切です。