圧倒的なオーラを放つトップスターの存在、一糸乱れぬダンスや歌唱、壮大なスケールの舞台装置や豪華な衣裳でファンを魅了してやまない宝塚歌劇団。初の公演が大正3年(1914年)、今年で107年の歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第6回は「越乃寒梅の娘」です
越乃寒梅の娘
新潟は、酒蔵の数が日本一です。
そのせいか、新潟出身の私は、よくお酒を飲むイメージを持たれます。
「越乃」という名前がお酒を連想させるからでしょうか?
見た目のイメージからではないと思っています。
「結構飲まれますか?」と聞かれると、
「飲みます」というほどは飲まないですし、
「飲みません」というほど飲まなくもないです。
「ご想像にお任せします」と相手に投げると、
大抵私は「酒豪」になります。
そして最近は「嗜む程度です」という大人な対応を覚えました。
「嗜む程度」。
奥ゆかしくて、とても品のある言葉です。
ですが、そう言った後に必ず失笑されるのはなぜでしょうか…
「元組長の部屋」へようこそ
今日は、芸名のお話です。