『婦人公論』10月12日号の表紙に登場した萬田久子さん

人生はオセロのようなもの

片づけのかたわら韓国ドラマをよく観ていたのですが、最近ハマっているのが『ユン食堂2』。74歳の女優のユン・ヨジョンさんがスペイン・テネリフェ島のガラチコ村で韓国食堂を開き、実際に調理したり、現地の人と交流したりするリアルバラエティで、イケメン俳優も出演しています。いつか私、これの日本食バージョンをやりたいんです。

仕事について、じっくり考える時間があったのも、ありがたかったですね。こうして雑誌などに出る時は、お洒落な服を着こなして、メイクもビシッと決めているのも私だけど(笑)、これからはありのままの素の自分を見せてもいいかな、とか――。ずっと考えていることですが、女優としていろいろな役を演じてみたいと強く思います。

年齢とともに考え方って変わるんですね。50歳の頃は、いつまでもカッコいい服が似合う体でいたいと思って熱心にトレーニングしていましたが、最近は「最後の日を迎える時には、美しい体と美しい心でいたい」というのがモチベーションになっています。

人生はオセロのようなもの。失敗やつらいことがあっても、最後にすべてがひっくり返ることもある。そう思って、これからも前向きに生きていくつもりです。

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