Q5. 生活習慣病と認知症は、どのような関連性があるのでしょうか

A5. 肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病の人は、認知症も高リスクです

糖尿病や高血圧は、現代人に多く見られる生活習慣病です。これらの持病がある人は、すでに認知症の前段階にあるといっても過言ではありません。

糖尿病はインスリンが働かなくなる病気ですが、インスリンには血糖値を下げるだけでなく、神経を保護する作用もあります。糖尿病の人は脳に運ばれるインスリン量が減ることで脳神経を守る働きが低下するため、認知症の発症リスクが高まるのです。同様に、高血圧や脂質異常症によって血管が破裂すると、「血管性認知症」を発症することも。

逆に言うと、生活習慣病や肥満状態を適切にコントロールすることは、認知症予防にもなるということ。ダイエットのためにも運動を習慣化してください。体を動かすとさまざまな感覚が脳にインプットされます。その刺激により神経細胞が活性化するので、これにも認知症予防効果が期待できます。