Q6. 予防のための「運動」や「知的活動」はどのように行うとよいでしょう

A6. 軽度認知障害(MCI)の人を対象にはじめた、「とっとり方式認知症予防プログラム」をお勧めします

私は鳥取県琴浦町の協力のもと、MCIの人を対象に認知症予防教室を開いてきました。15年以上に及ぶその結果をもとに、鳥取県と日本財団の共同プロジェクトの一環として、科学的に効果のある「認知症予防プログラム」を開発したのは2016年のこと。プログラムは「運動」と「知的活動」の2本立てになっています。「運動」はこちらの記事で詳しくご紹介しますので、ぜひご自宅で挑戦してみてください。

「とっとり方式認知症予防プログラム」はこちら

「知的活動」は頭と手を同時に使うゲームなどが有効で、認知機能の衰えを防ぐことに意味があります。

前述の9つの認知機能のうち、たとえば「近時記憶」を鍛えるなら暗記を必要とする勉強、「視空間認知機能」を鍛えるなら塗り絵や貼り絵、園芸、「注意機能」を鍛えるなら迷路や間違い探しのようなパズルゲームや手芸、「作業記憶」を鍛えるならクロスワードパズルや料理、「思考力」を鍛えるなら俳句や短歌、「遂行力」を鍛えるなら手芸や折り紙、楽器演奏など。

周囲が無理強いせず、本人が興味の持てるものを継続的に行うとよいでしょう。

「新田恵利×浦上克哉〈12の〈認知症発症リスク〉は日常の3つの習慣で予防できる〉」はこちら

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