しかも、いずれ介護も降りかかってきます。傷つくことがわかっていて今後も親の面倒をみるのか。もしくは思い切って手を引くのか、選択の必要があるかもしれません。

 

あえて他人行儀に「私はそうは思いません」

手を引く場合は、夫に協力してもらい、「自分たちの家もいろいろ大変なことが起こっていて、お義母さんのところまで手がまわらない状況なんです」と夫に言ってもらうのもひとつの策です。でもCさんの話には夫がまったく出てきません。存在が感じられないところを見ると、力になってはもらえないのかもしれません。

完全に手を引くのが難しいなら、距離をとりましょう。そのためには、まず言葉遣いを変えてみるのも手です。何か言われたら、あえて他人行儀に「私はそうは思いません」「ここまではできるけれど、これ以上はできません」と、毅然と言う。

たぶんお母さんは逆上して言葉のボディブローを繰り出すでしょうが、それは覚悟の上。心を強く持ってやってみましょう。


《誌上相談室》母・娘、こじれた関係、どうすれば?
【1】〈母の悩み〉「娘が冷たい!援助してきたのに」
【2】〈母の悩み〉「娘からの絶縁宣言にとまどっています」
【3】〈娘の悩み〉「60代になっても母に振り回されている私」
【4】〈娘の悩み〉「母が子育てに干渉。3世代にわたる呪縛」