がんや認知症も進行させる
重症化すると全身の血管に障害をもたらす糖尿病ですが、がんや認知症などの発症リスクも高めるそう。
「過剰なインスリン分泌はがん細胞の増殖を促し、がんの発症率を高めることがわかっています。また、インスリンは役割を果たした後にインスリン分解酵素によって分解されるのですが、この分解酵素はアルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβを分解する役割も果たしているため、インスリンの分解に使われてしまうとアミロイドβが溜まりやすくなり、認知症が進行しやすくなります」
また、歯周病があると糖尿病が悪化しやすいという報告もあるため、口腔ケアにも気をつけたいところ。
以降、糖尿病にまつわるQ&Aを紹介します。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは?
ヘモグロビンは、血液中のブドウ糖と結合すると、グリコヘモグロビンという物質に変化します。一度ブドウ糖と結合すると、元にはもどりません。この性質を利用して、グリコヘモグロビンが血液中にどのくらいの割合で存在しているかを調べることで、検査前1~2ヵ月間の平均的な血糖値の状態を知ることができます。