デビュー26年目を迎えた2021年11月1日、V6は活動を終えた
V6が最後のステージに臨んだ11月1日。20年以上、メンバーそれぞれが俳優、MCとして活躍してきた国民的アイドルグループは、最後まで進化し続けていた――。ライター・上田恵子が現場で感じた《V6がファンとともに築きあげてきたもの》とは

V6の集大成。2021年11月1日のラストステージ

11月1日、千葉県・幕張メッセ 幕張イベントホールにてV6のラストライブが行われた。この日は、26年前に彼らがCDデビューをした記念日でもある。集大成となるステージを見届けようと、会場には多くのファンが詰めかけた。

V6は、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の〈20th Century(トニセン)〉と、森田剛、三宅健、岡田准一の〈Coming Century(カミセン)〉という、2つのユニットからなる6人グループだ。

1995年に「バレーボールワールドカップ」のイメージキャラクターとして結成され、同年『MUSIC FOR THE PEOPLE』でデビューした。

95年は、1月に阪神・淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件という、日本を揺るがす出来事があった年だ。それをうけてジャニーズ事務所は、グループに関西出身者がいるTOKIO、V6、KinKi Kidsの3組で「J-FRIENDS」を結成。97年から2003年まで、スペシャルプロジェクトとして阪神・淡路大震災被災者に向けたチャリティー活動を行っている。「J-FRIENDSが一番好き」という人も多い、今も支持されている伝説のユニットだ。

ラストライブ当日、嵐や関ジャニ∞ほか多くの仲間が見守る見学席に、TOKIOとKinKi Kidsの姿も。ファンから「J-FRIENDSだ!」と喜びの声が上がっていた。