小田和正さん、玉置浩二さん…先輩方に刺激を受けて
常田 『Hot Milk』と『Bitter Coffee』というタイトルについてはスタッフみんなの投票制で決めました。制作しているうちに、楽曲が、「僕らが今、求められているPOPサイドな楽曲」と「今、僕らが作りたいと思う挑戦的な楽曲」とに二分できるんじゃないかと気づいて。真逆な二つのタイトルがいいだろうと。
大橋 『Hot Milk』と『Bitter Coffee』ってすごくいいよね。
常田 真逆でもあるけど、ミックスしてもいいという提案でもあって。手に取ってくださった方々が、それぞれの心模様の加減でブレンドしながら聴いて欲しいという思いがこもっています。是非、たくさんの方に聴いてほしいな。
大橋 そうだね。僕らにとっては2枚同時にアルバムをリリースしたこと自体が大きな挑戦なんだけど、成功すれば大きな自信になるって気がする。
常田 僕らの歴史はまだまだ続くわけだけど、タクヤは何か抱負とかある?
大橋 抱負っていうか、40代に入って体力の衰えを感じていて。だから本気で体力づくりしないとマズいと思っています。お付き合いのある小田和正さんは74歳でまだまだ素晴らしい歌声を保っておられるじゃない? 43歳で既に息が上がっていちゃダメだなって。小田さんは練習量が半端じゃないし、見習う点がたくさんあるよね。
常田 キャリアを積んでなお、謙虚な姿勢であり続ける姿に頭が下がるっていうか。
大橋 先輩方を見ると、僕らはサボれない。サボってていいわけがないよな。
常田 僕が敬愛する玉置浩二さんもホント凄い。なかなか真似できるものじゃないけど、僕らもいい年を重ねていきたいね。
大橋 体力もそうだけど、気力も必要。もっといえば内面を磨く必要があるんだと思う。
だから土台を固める40代にできたらいい。
常田 先輩たちの多くが「40代はそれまでに身に着けたセンスや知識や技術を、曲づくりやライブで存分に生かせる。それが楽しかった」と言っているから、僕らも真剣に音楽と向き合いつつ大いに楽しんで、充実した音楽人生を歩んでいけたらいいね。