背中が緩んでいれば、こらっと立て直し
私はいまでも、掃除機はたまにしか使わず、茶を撒いたりして、箒をかけます。毎日ではないけれど、昔ながらに四つん這いでの雑巾がけもします。
一時は洗濯機を使用せず、たらい派でした。大きめの汚れものは、バスタブで足踏み洗い。が、こちらは正直続かなかった。大きめで厚手のものは絞れないのです。いまは小物は手洗い、大物は洗濯機におまかせ、と落ち着きました。
風呂の残り湯をバケツで汲んで洗濯機に注ぐ。これはずっと続けています。バスタブから洗濯機までたった5、6歩ですが、洗濯機を満たすには5、6回行ったり来たりしますから、なかなかの力仕事です。
電車やバスでは、疲れているときや荷物が重いとき、長時間乗るとき以外はなるべく座らない、と決めており、座るときは背後にもたれず、背中を伸ばすようにしています。背中をつけたとしても、背筋と腹筋の力は抜きません。
これまで、坂の多い町に住んできました。いま住んでいる町もくねくねとどこに続くかわからない細い坂道、階段道が縦横にあります。私は坂が好きなので、「未知坂探検」と称して坂道をとにかく道なりに行き、思わぬところに出たら歓声を上げたり、わくわくしながら上ったり下りたりしています。
電車やバスは一駅前で降りて歩くように心がけ、散歩をするときは、背中はまっすぐに伸びているか、肩が前に出ていないか、踵からしっかりと地面を踏んでいるか、膝は伸びているか、自分の身体を意識します。
町中ではお店のガラス窓に映る自分を見て、背中が緩んでいると、こらっと立て直す。……ここまで書くと、まるで自意識過剰なナルシストのようですね。