一人暮らしのだらしなさは健在

娘が生まれてから、かろうじてきちんとした生活をするようになった。
朝は6時には起きて朝食とお弁当の準備。犬の散歩。ゴミ出し。
娘を送っていき一息ついて、まだ8時半。すっきりと一日が始まる。
なんというきちんとした朝だろう。

 

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しかし、基本的には、一人暮らしをしていた時のだらしなさは健在というわけだ。
20代、3畳分のホットカーペットの上で寝転び毛布をかぶって、コーラ片手にしょっぱいお菓子と甘いお菓子を交互に飲み食いしながらマンガを読んで、寝たい時に寝て起きたい時に起きて、麦チョコがホットカーペットの上で溶けてただの麦になっていたりして、そんなことも全然平気だったりして。
髪はぐしゃぐしゃ。でもニット帽被れば問題なし。

あの時代、だらしなかったなー。と思うけど、楽しかったなーと思うから、決して黒歴史なんかじゃないのだ。

あの時代よ、もう一度。

と浸っても、長くて数週間しか持たない。このままじゃいられない。娘がいる仕事がある明日がくる。それに、きちんとした生活を何年かしてきたおかげだろうか、だらしなさに嫌気がさすようになってしまったのだ。いい加減片付けなくては。自分の為にも娘の為にも。