保証人のハンコは、婚姻届けのハンコよりも重い

当時の私は「かつみさんの助けになりたい」という一心で、ハンコを押してました。１か月の間に５個押したんで、ハンコ1個につきマイナス1キロの計算です。

『さゆり52歳　生き様ビューティー』（著：さゆり／ヨシモトブックス）
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保証人のハンコは、ある意味、婚姻届けのハンコよりも重たいです。

なぜかというと、夫と妻は離婚届にハンコ押したら、別れられますでしょう？　でも、借金の保証人というのは、裁判所では甲と乙の関係。切っても切れないんです。お別れしようが、お付き合いをやめようが、この関係は借金終わるまでは永遠に、絶対に、離れられないんです!!

20歳そこそこの私がそんな大胆な行動ができたのは、今思えば若いときならではの邪推なき「好き！」の気持ちがあってこそ。

やっぱり大人になるほど、世間のことも色々わかってくるし、パートナーを決める際も、「この人出世するのかな」とか、「この人と結婚したら、今後の人生どうなるのかな」とか、色々と慎重に考えるようになりますでしょ。

でも、まだそこまで考える脳みそがないときです。「好きーっ！　一緒にいたいッ！」という思考回路だけで突き進めました。（ちなみに、52歳になった今でもどうも思考回路は成長してません。「好きー！」のまま、突進中でーす）