小田さん、6~7歳の頃(写真提供◎小田さん)

田舎の小学生が、いきなり国民的アイドルに

振り返ってみると、芸能界に入る前は人見知りが激しく、むしろ引っ込み思案な性格でした。小学校時代は、「もっと、前に行きなよ」と友達に言われても、「いいよ、いいよ」と後ずさりしてしまうような。

それでも、小4のときには、すでに「女優になりたい」という強い気持ちを持っていました。当時はトレンディドラマが大流行。毎晩、夕食の後に母とドラマを観るのが習慣で、後藤久美子さんや沢口靖子さんに憧れて、「いろんな役ができる女優さんっていいな。私もなりたい!」と思っていたのです。

そこで母と相談して『国民的美少女コンテスト』に応募することにしました。もちろん、それまで演技の勉強をしたことがなければ、モデルのレッスンも受けたことのない田舎娘の私。受賞するなんて絶対に無理だと思っていました。なのに、信じられないことにグランプリをいただいしまって。「本当?これは現実なの?」って、受賞後しばらくの間は、全く気持ちが追いついてきませんでした。

だってそれまでは、ランドセルをしょって、地元栃木の小学校に通っていた普通の女の子だったわけですよね?それが、グランプリの翌日から、スポーツ紙やテレビの取材を次々と受けることになり、街を歩けば、「あっ、あの子テレビに出てた!」って、みなさんから注目される。

母は喜んでいましたが「勢いを〈つけられて〉しまって止まらない」という状態。私はグランプリを境に、自分の生活がガラッと変わってしまったことにとまどっていて、憧れていた世界ではあるものの、田舎の小学生の想像をはるかに超えた展開に、毎日が葛藤の連続でした。